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イヌジニン・ブラステッドの原点――『海岸列車』

 手違いによってヤクザに夫を殺された老婆が、復讐のために銃を手にする――。

 描きようによっては、一発ネタ、或いはアクションコメディとしても成立させられそうなこのプロットですが、表題作が描くのは理不尽に耐えた弱者の抵抗の物語として。

 夫を失って失意に沈む老婆と、学校でいじめに遭っている孫。色々な感情を押し殺して理不尽に耐えた末に、静かに強い意志を込めての行動。その結果は決して幸福な未来は招かないのでしょうれども、どこか清々しさがあります。どこか晴れやかで、でも哀しさを湛えるラストがとても印象的。

 という、昨日も紹介した『ブラステッド』の室井大資氏の短編集。デビュー作であり表題作でもある「海岸列車」について触れましたが、他にも子だくさん一家の長女のを描いた「マーガレット」が好き。

 しかし、本当に色々な引き出しのある人ですね。これからの作品も楽しみにしています。

海岸列車 (BEAM COMIX)海岸列車 (BEAM COMIX)
(2009/11/16)
室井 大資

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