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鮮烈な音楽との再会が導く「自分の音」探し――『天にひびき』1巻

 オーケストラと不協和音を奏でる指揮者である父に代って、天才的な指揮をして見せた少女・ひびき。少年時代にその鮮烈な音楽に触れた主人公・秋央だが、時は流れ音大で不完全燃焼な日々を送っていた。そんな中で、ひびきと再会を果たすことに――

 やまむら氏の新作はオーケストラを題材に採った青春物語。
「人を魅了する音楽」というものを演奏者や聞き手の表情から描き出すのが圧巻。
 特に序章の、年端も行かないひびきの指揮によって、プロのオーケストラの心を掴んで否応なく引っ張られ、最高の演奏に至る様子がすごい。余裕、戸惑い、緊張、理解、恍惚と演奏者達の心の動きと、それに連れて音楽が刻々と変化していく様子、それらを動かすひびきの活き活きとした表情。主人公が衝撃の出会いだったと語るに十二分な説得力を持って、ひびきの音楽が読者の前に提示されます。

 自らの才能に悩む若者が天才との出会いによって変化していく、という物語の中で「才能」の役割を振られているひびき。彼女の天真爛漫な明るいキャラが、くすぶる秋央との対比の前でも前向きに物語りを引っ張ってくれて、「自分の音」を奏でるために才能と苦闘する物語でありながら明るくて爽快感があるのもまたポイント。
 1巻ではまだ顔見せ程度の脇役達がこの後どう絡んでくるか、今後の青春劇に大期待。

天にひびき

天にひびき 1巻 (ヤングキングコミックス)天にひびき 1巻 (ヤングキングコミックス)
(2009/12/28)
やまむら はじめ

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