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空を目指す少年、という王道の物語に真っ正面から挑む――『リンドバーグ』1巻

 『ガゴゼ』のアントンシク氏の新作は、大空と少年のファンタジー。
 窮屈で息苦しい世界、そこから飛び立とうとした父親、その父の背中を追う少年、とクラシックスタイルにして王道の物語に真っ正面から挑みます。
 その王道の物語の鍵となる「リンドバーグ」という飛竜(?)。ニットが連れたプラモもこのリンドバーグであり、複葉機と竜の合いの子のようなデザインがユニーク。
 そして怪人物シャーク。ニットを外の世界へ導く兄貴役のようであり、ヤバげな雰囲気を纏い悪人のようでもあり、とクセの強いこの男がニットとプラモをどこに導いていくのか。

 空を目指す少年の王道ファンタジーと述べたので、「明るく爽やかな物語」と思われるかもしれませんが、夜郎自大な権力者達、変化の無さがもたらす小さな平和にあきらめと満足をおぼえる人々の無力感と、舞台となる小王国の閉塞感はかなりのもの。
 加えて導き手となるシャークの得体の知れ無さもあって、物語の始まりはなかなかに重苦しかったり。
 それだけに、時折ニットが感じる空への希望や、実際に空に飛びたつ際の高揚感が一層引き立っております。

 この1巻は、例えるならば滑走路を走っている飛行機がやっと地面から浮いた、そんな感じ。
 これからニットとプラモが往く空は果たして青空か、はたまた嵐の空か。

リンドバーグ

リンドバーグ 1 (ゲッサン少年サンデーコミックス)リンドバーグ 1 (ゲッサン少年サンデーコミックス)
(2009/12/12)
アントンシク

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