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声に出すことで引き出される物語の力。『花もて語れ』1巻

 『空色動画』でアニメーションづくりの楽しさ、感動、ワクワクを思いっきり描いた片山ユキヲ氏。

 その片山氏の新作が題材に採るのは「朗読」。
 朗読が漫画になるのか? そんな疑問は読み始めた途端にどこかに行ってしまいました。

 主人公・佐倉ハナが出会った朗読の魅力。声が小さくて人前で話したりすることの苦手な彼女が、その「イメージ」の力・声の力で物語の魅力をぐいぐいと引っ張り出していくのです。

 声を出して本を読む。それだけのことがここまで烈しく、熱く、やさしく、人の心を揺さぶる物語として描いてしまうとは!
 読み手のイメージ、そして声によって物語から引き出された「力」が聴く者を強く揺さぶる様子は圧倒的ですらあり、また同時にとても心地良いものでもあります。

 この1巻で扱われる物語は、国語の教科書で強い印象を受けた人も多いであろう宮沢賢治の『やまなし』。「クラムボンはかぷかぷ笑ったよ」で有名なあれ。 この作品を声に出して読むというのはどういうことなのか、そしてそれがどんな物語を生み出すか、それは読んでのお楽しみ。

 片山氏が描く作品は「感動」を伝える力がとにかく物凄い。そんなことを再確認させられました。
『空色動画』を読んだことのある人はもちろん、未読の方も是非この力強くそして優しい作品を読んでいただきたい。

花もて語れ 1 (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)花もて語れ 1 (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)
(2010/09/30)
片山 ユキオ

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棘叢庵主人凡鳥でございます。
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