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一家の「幸せ」は「最悪」の扉でした――『サユリ』1巻

 押切蓮介氏の新作はじっとりと真綿で首を締め上げてくるような黒々とした厭さに満ちたホラー。

 念願の一軒家を手に入れた家族。祖父母との同居も始まり、一つ屋根の下、3世帯7人の幸せな生活が始まるはずだったのだが――。

 父親の突然死をきっかけとして、そこから連鎖する凶事。事態はわけの分からぬまま、じわじわと、しかし確実に進行していきます。

 この1巻で描かれるのはその状況に翻弄され続ける一家の姿。小さな幸せが満ちていたはずの一家がどんどん息苦しさを増して壊れていきます。
 家を手に入れた時の家族の幸せの描き方が本当に素朴でうれしそうなだけに、それがどんどん壊れていくのが恐ろしく、辛い。

 この事態の原因は何なのか、どう対処すれば良いのかすら見えないまま、とにかく続く厭な出来事。
 そこには「物凄く厭」な存在の影がちらつきますが、それが何なのか、そもそも何が起こっているのかも判然としないまま、凶事は最悪の事態へ。

 とにかく凶事の原因がはっきりしないまま恐怖と厭わしさが蓄積し続ける大1巻。
 2巻目で物語は完結とのことなので、この「溜め」がどんな最悪の形で吹き出してくるのか、非常に楽しみです。

サユリ 1 (バーズコミックス)サユリ 1 (バーズコミックス)
(2010/09/24)
押切 蓮介

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