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姉妹で目指せ宇宙の果て! 『最果てのディアスタ』1巻

『夜は短し恋せよ乙女』のコミカライズでは、原作とはまたちょっと印象の違う、直球で愛らしい「黒髪の乙女」を描いた琴音らんまる氏。そのあまりの愛らしい絵柄に「ああ、原作付きではなく、この人が描くオリジナル作品が見たいなあ」と思っていた氏の初オリジナル作品。

 幼い頃「宇宙の果て」に辿り着くことを互いに約束し、やがて別れて暮らすことになった姉妹。宇宙客船のクルーとして再会を果たし、宇宙の果てへの想いを再び甦らせる――という青春SFモノ。

 主役のリオとレイナの姉妹を始めとして、とにかく文句なしに女の子たちはかわいらしい。元気で世間知らずなオレっ娘のリオと、頭脳派で一見クールなにに実は……のレイナ。
奔放さと自由を失わないリオの明るさに引っ張られて、頭でっかちになっていたレイナが少しずつ昔の絆と純粋な理想を取り戻していく、という構図は安心感があり。

 1巻では、何やらマシンに妙な感応の仕方をするリオ、翼の生えた猫(?)など、伏線を張りつつも物語としては大きな動きが無く、まだ助走段階、といった感もあり。物語の舞台設定はとにかくデカいので、これらの伏線がどう効いてくるかが、ということで2巻以降の展開に期待。
 圧倒的な女の子のかわいらしさ、その一点突破の力はありますが、物語のデカさゆえにまだエンジンがかかり切っていないのかも。

 しかし、リオの制服姿、ノースリーブでヘソ出し、しかも素パイの上にネクタイってちょっとポルノいよ! なんというご褒美か。 

最果てのディアスタ

最果てのディアスタ (1) (角川コミックス・エース 162-7)最果てのディアスタ (1) (角川コミックス・エース 162-7)
(2010/05/01)
琴音 らんまる

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ひ弱さが繋ぐユーモラスな友情。『ひよわーるど』1巻

 この物語は、儚いまでにひ弱な少女・守屋ひよりの、日々を生き抜く闘いの記録である!(ウソTM)

 体力も力も無い、とにかくすぐ魂が出ちゃう守屋さん:通称もーり・またはじゃっく(弱=じゃく、から)。
 さぞかし繊細でたおやかな乙女なのであろう――と思いきや、面倒くさがりで、おまけに自分のひ弱さを利用するしたたかさを持った、何だかミョーなノリの愉快な娘さんなのでありました。

 風に飛ばされ、日光が重いと宣い、息をするのもめんどくさい。普通に生活している中でもすぐにヘタるもーりの虚弱っぷりと、その対応にすっかり慣れているお友達の反応、そして虚弱っぷりをネタに生きるもーりのしたたかさがじわじわと笑いのツボを押し続けます。

 その大変なひ弱さがコミュニケーションのツールであり、強烈な自己主張となっているもーり。彼女がそれを使って作り上げているユーモラスな友達関係が何とも愉快であります。

ひよわーるど

ひよわーるど (1) (バンブー・コミックス)ひよわーるど (1) (バンブー・コミックス)
(2010/04/17)
橘 紫夕

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たかみち氏が切り取る「少女」という時間――『ゆるゆる』

 たかみち氏初の漫画単行本、しかもフルカラーとあれば、そりゃァもう買うしかないじゃないか。
的な贅沢な一冊。


 3人の少女の何でもない日常の一幕。しかし、そのなんでもなさが素朴できらきらしい「少女」という時間であり、それを鮮明に切り取ってみせるたかみち氏の筆。さすが
「LO」の表紙を描いている人は違うな……と感心してしまう程に、一つのイデアとしての少女の形をそこに写し取っております。

 いやまあ、あんまりそういうことを考えずとも、素朴で、楽しく愛らしい少女達の、タイトル通りゆるゆるとした日常は何とも微笑ましい。それをこれだけ美しい色彩と達者な筆で描かれると、眺めているだけで何だか幸せになってしまうのです。

 ああ、空の青、海の青と共にある少女たちのなんでもない青春の日々。いいなあ。

ゆるゆる (ヤングキングコミックス)ゆるゆる (ヤングキングコミックス)
(2010/04/19)
たかみち

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異形の蟲VS異能の戦闘集団!『ムシブギョー』1巻

 享保年間、江戸の町に巣くう巨大な蟲たち。その蟲退治専門機関「蟲奉行所」に勤務することとなった少年・
月島仁兵衛の戦いと成長の物語。

 爆薬使いのくノ一・火鉢、剣術の達人にして人斬の罪人・春菊、天才少年陰陽師・天間、孤高にして至高の天才剣士・無涯。
 他の蟲退治のエキスパートに囲まれて、ひよっ子扱いに憤慨していた仁兵衛君ですが、美しくも圧倒的な無涯の戦いを見て心底惚れ込み、彼を目標として励むことに。
 この仁兵衛君、馬鹿が付くほどに真っ直ぐで、全くスレたところが無い少年。とにかく前向きな明るさとストイックさを持っております。

 自分の進むべき道をしっかり見据えている、一本芯が通ったブレない姿勢は時に滑稽さを産みますが、ここぞという場面でとにかく雄々しい。熱さと清々しさ(+滑稽さ)、そして成長の余地を兼ね備えた、少年主人公かくあるべし! 的な実に「男の子」しているキャラクターであります。
 先輩方を慕う、真面目さがちょっと煩い後輩ポジションに今は収まっている彼ですが、時にその真っ直ぐさで先輩方をも諭す言動をとる彼、この後どんな成長を見せてくれるのかが楽しみです。

 そして実在の昆虫の姿・生態をモチーフとした異形の蟲の不気味さ、それとのダイナミックな戦闘シーンもやはり見所。
 動く戦闘シーンの必然性として、スカート+ニーソ+締め込み(!)の火鉢さんの健康的なお色気。等身の高いすらっとした女の子の脚線美とチラリズム……いい……。

 こんなに性的な格好の火鉢さんを前にして全くリビドーを動かさない仁兵衛くんはですが、やっぱりこれは彼がまだ子供であるということなんでありましょう。そもそも異性とか全く考えて無くて「先輩!」って感じですし。今は火鉢とともに無涯に対する憧れトークを交わしている仁兵衛君ですが、彼が異性に目覚めるエピソード、なんていうのもいずれ描かれるのかしら。

 と、少年を主人公としたバトル物、斯くあるべし的な熱さと勢い、そしてちょっとのお色気が気持ち良い作品であります。

ムシブギョー

ムシブギョー 蟲奉行 1 (少年サンデーコミックス)ムシブギョー 蟲奉行 1 (少年サンデーコミックス)
(2010/04/16)
福田 宏

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こうりゅうはようじょだった!――『イエロードラゴンがあらわれた!』1巻

 魔法使いが黄龍をペットとして召喚! しかし、黄龍は何と幼女の姿で顕現したのだった!! 更に「黄龍をペットとして召喚」するのではなく、「黄龍のペット」になる呪文だったのだ! ちなみに黄龍の部下の朱雀は雀です。

 そんな、だいぶアホな魔法使い・エンジと、ちょっとSっ気のある幼女黄龍・きみどりさんの主従関係を軸としたコメディ。

 見た目は幼女、口から吐くドラゴンブレスは寒天のようなぷるぷるした物体……なんともぷりてぃーなきみどりさんですが、そんなんでも中身は最強の霊獣なので本気になったら強いぞ、という。
 見た目相応の子供っぽさというか、世間知らずっぷりを発揮しながらも、自然にエンジを御してしまうのは、きみどりさんのスペック故か、それともエンジが阿呆なのか……。
 凄い存在に傅いているのに、見た目が幼女なせいでアレな人扱いされるエンジが哀れでもあり、それがまたおかしくもあり。そしてそれをどこ吹く風なきみどりさんがまたステキ。

 スペックの高い天然系ボケ役・きみどりさんと、いじめられ系ツッコミ役のエンジとの漫才といった感の安定感のあるやりとりから生み出される笑いが、脇役と絡んで行くことでどう変化を付けていくか。
 1巻のラストで登場したポンコツドラゴンスレイヤーのルッコラの活躍(?)に期待。 

 個人的には巨乳なもえぎさんとの絡みがもっと見たいぞ! と。

イエロードラゴンがあらわれた!

イエロードラゴンがあらわれた 1 (少年サンデーコミックス)イエロードラゴンがあらわれた 1 (少年サンデーコミックス)
(2010/04/16)
田村 光久

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すこしふしぎでとってもユニーク。『第七女子会彷徨』2巻

 相変わらず「すこし・ふしぎ」の遺伝子をたっぷり受け継いだユニークな世界が素晴らしい。その世界での変な道具や出来事に対する金やんと高木さんたちの反応が愉快でこれまた素敵。

 死後、データ化された天国に行った友達と学校で普通に交流できるちょっと未来のちょっと奇妙な世界。
 そんな、パラダイムシフトが起きていそうな技術や道具がぽこぽこと存在している世界で、でも高木さんと金やんは、それによって起る奇妙奇天烈な出来事を時に楽しみ、時に吃驚しながらも、「日常」としてのほほんと過ごしていく。このさじ加減の絶妙なセンスに痺れます。

 二人で出かけるだけの「ぷらぷら」みたいな軽い話(頭からジュースが出るおじさん姿の自販機「お父さん自販機」がバカバカしくてステキ)や、ウサギ人間たちに頭の中身を覗かれる軽くホラーっぽい「高木さん劇場」、コールドスリープから目覚めた同級生とのちょっと切ない再会「初恋解凍」などなど、語り口も自由自在のこの器用さ。すごいなあ。

 1巻は個人的に2009年のベストだったこの作品。2巻もやっぱり冴えております。
 読まなきゃ損です、この作品。断言しちゃうよ。

第七女子会彷徨 2 (リュウコミックス)第七女子会彷徨 2 (リュウコミックス)
(2010/04/13)
つばな

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命を矜持を矢玉に賭けて――『鎧光赫赫』

『狼の口 ヴォルフスムント』の久慈氏が、連載前に各所で描いてきた作品を集めた短編集。
 雑賀衆をモチーフにした一連の戦国戦闘物語など、情念が込められた戦いと人生の物語を中心にしつつ、「舞子プラズマ」名義で描かれた「エマ」アニメの宣伝漫画「舞子の部屋」の前のめりのギャグが異彩を放っております。

 中でも「千草峠の風」と表題作が好き。
 信長を狙撃した人物・杉谷善住坊を主人公に据えた「千草峠の風」。家も女も友も捨てて鉄砲の腕前を高めることのみに腐心してきた男が放った人生の全てを賭けた一発と、それが招いた結果に対しての吐き出される男の叫び。
 非人間的なまでに一事に研ぎ澄まされた人生。その人生に対する男の矜持が、実に人間的な熱を以て、火を噴くような情念と叫びによって吐き出されるのに圧倒されます。


 そして「鎧光赫赫」。
 圧倒的な武力を誇る豪傑に挑む小兵の鎧武者の闘い。傲岸不遜の槍さばきに抗する小兵の武者、アクションとして目を惹くシーンの連続ですが、決着が付いて武者の正体が明かされた瞬間の清涼感と、その後の生の感情むき出しの対比が生々しくも鮮やか。


 無慈悲な描写を交え、行き場のない怒りを抱えた人物達が、闘いの中で吹き上げる情念の炎とその熱に当てられる作品があつまっております。

 その裏にキャラクターをとにかく酷い目に遭わせずんばあらず、的な業が感じられて、それもまた素晴らしい情念であるなあ、と。

関連記事:『狼の口 ヴォルフスムント』感想

鎧光赫赫 (ビームコミックス) (BEAM COMIX)鎧光赫赫 (ビームコミックス) (BEAM COMIX)
(2010/04/15)
久慈光久

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行き過ぎな愛が生み出す恐怖……?『こはるの日々』1巻

 愛は素敵だ。愛は美しい。愛は地球を救う。
 基本的に愛は善きものとされてはおります。
 が。
 それがあまりに過剰であったり、純粋すぎたりするとちょっと恐ろしいモノになってしまう、というお話。

 かわいい後輩・こはるに慕われてちょっと幸せになっていた主人公。しかし、彼女が愛ゆえに取る行動は……

 主人公の縦笛をしゃぶる、主人公が捨てたジュースの空き缶を探してゴミ箱を漁る、お弁当を作ってる(何か入ってるかも)、などなど。

 愛が重い、とかそういうのとはまた違った、肌の粟立つような怖さがあります。サイコかお前は。
 夢に生霊を飛ばすなど、もはや完全にホラー。
 かわいいだけに、無垢なだけに、全身全霊のその笑顔が逆に中身が見えなくて戦慄してしまうという。もはやこはるの愛は人が受け入れられる器を超えて過剰で純粋でありもはや引きつった笑いを浮かべるしか。 

 本作は過剰な愛が生み出すホラーであり、また、その過剰な愛はヤバいものだと解っていながら、かわいいから、でずるずると付き合ってしまう主人公に、哀しくも愚かな男のさがを描いた作品なのであります。いや、あんまりにもこはるの行動がサイコ過ぎて笑ってしまったりもしますけど。愛と恐怖と笑いは紙一重、ということで。
 しかし、この話はどういう着地をするのだか全く予想できません。怖い方面にいくのか、それともこの愛が実るのか。二人がきちんとくっついても、それはそれでやっぱりとても怖いことだと思うのですが。

こはるの日々

こはるの日々(1) (アフタヌーンKC)こはるの日々(1) (アフタヌーンKC)
(2010/04/07)
大城 ようこう

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ワガママ吸血鬼と家族になる! 『あしたのファミリア』1巻

 曾祖父の代から受け継いできた集合住宅・日月館を盛り立てようとする少年管理人の日月明日。住人募集をした彼のもとにやってきた最初の住人は、なんと吸血鬼の少女・ノイだったのでありました。彼女を巡って、妖怪達をはじめとした厄介な住人たちが日月館に集まる大変な日々が幕を開けるのでありました――。

『ルー・ガルー』のコミカライズで京極ワールドに新たなキャラの魅力を吹き込み、『クルリのヒトトセ』でロボットと少女との切なくも心温まる交流を描いた樋口彰彦氏が挑む新作は、「ライバル」連載、ロリでワガママでエラそうな吸血鬼少女に振り回される少年の物語。二口女のメイド、百合なトイレの花子さん、吸血鬼ハンターの末裔の少女たちもやってきて――と非常にキャッチーな物語。

 しかし、コレがバッチリ面白い。
 強大な力を持ちつつも孤独を漂わせるノイと、彼女を「家族だ」と宣言した明日の、王道ドタバタラブコメを軸に、しっかりキャラが立った脇役達が絡む様は、まるでシンプルだけども基本がしっかりしたラーメンを食っているような「うん、コレだコレ」感。
 ちんまい体に大きな力、偉そうな言動をとっているにも関わらず、寝坊(100年ほど)をしてしまうようなトンチキっぷり、そして子供っぽさを併せ持ったノイを始めとして、ヒロイン達が皆魅力的。
 化け物ゆえに人に容れられなかった存在のノイのハートを「でも家族なんだ」「一緒に家族を作っていこうぜ!」と巧まずにノックアウトしてしまった明日君のストレートすぎる少年主人公っぷりもまた清々しい。

 キャッチーな設定に、妖怪バトル物といった側面を併せ持ちながら、キャラの魅力によって、衒いも無く王道を往く力強い作品。実に少年誌掲載作らしい!

あしたのファミリア

あしたのファミリア(1) (ライバルKC)あしたのファミリア(1) (ライバルKC)
(2010/04/02)
樋口 彰彦

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両手に花、しかしそこには大変な棘と毒が! 『ハルとナツ』2巻

 憧れの女の子に告白したものの手酷く振られた主人公。しかし、憧れの女の子は双子で、彼を振ったのは姉の方だったのだ!
 主人公にぞっこんなのだけれども、独占欲が強い妹と、妹の「大切なもの」として主人公を奪うために積極的すぎるアタックをかける姉。二人に挟まれて嬉しくも、厳しい状況に追い込まれる主人公の役得と受難の日々を描くラブコメ。「ヤングアニマルあいらんど」連載。

 美人双子を両手に花、過激な姉のアタックに対抗するため、大人しいはずの妹も――とうれしはずかしな状況なのですが、妹の独占欲が強すぎてヤンデレ化してしまっていることで、そのシチュエーションに緊張感が走りまくり。お色気展開でありつつも、一瞬でサスペンスモードになってしまうという油断のならなさ。
 双子ゆえの、姉なの? 妹なの? というお約束の取り違え展開、抜群にかわいい女の子が惜しげもなくサービスシーンを繰り出しながらも、今風の「ヤンデレ」属性によって、単なるステレオタイプのお色気コメディに終わらせないシチュエーションの展開。

 姉の明るく大胆なお色気と、妹の羞恥心たっぷりのお色気、それぞれの色を出して魅せてくれるサービスシーンがバカバカしくも大変に嬉しい作品であります。

ハルとナツ

ハルとナツ 1 (ジェッツコミックス)ハルとナツ 1 (ジェッツコミックス)
(2010/03/29)
武田 すん

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テーマ : オススメ漫画
ジャンル : 本・雑誌

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