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ああ可愛い。ああ家族愛。『うのはな3姉妹』1巻

 商店街の人気者な豆腐屋の美人3姉妹と、職人気質で頑固なお父さんの家族&ご町内4コマ。

 しっかり者でおっとり美人な長女、快活だけどぐうたらな次女、ちょっと天然でみんなに愛される三女。
 3姉妹フォーマットとでも言うべき形で、しっかりキャラの立った3人が本当に素敵で可愛らしいのです。 

 性格の違いによって形は違えど、3姉妹のお父さんへの敬意や好きという気持ちが至る所に出てきているし、お父さんの方も頑固な中に娘たちへの愛がある。

 読んでる間、にやにやしたり、和んだりすること夥しい。
 読んだら幸せ、そんな漫画です。

うのはな3姉妹 1 (まんがタイムコミックス)うのはな3姉妹 1 (まんがタイムコミックス)
(2010/10/12)
水谷 フーカ

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水槽から始まる三角関係青春ストーリー『アクアリウム』1巻

 ちょっと男子連中から人気があるけれど、そういうことには戸惑があるゆうは実家がアクアリウムの女の子。
 女の子たちと打ち解けられずに、幼なじみの男子二人とだけ仲が良い女の子・さおり。
 さおりの幼なじみであるよしあきが、ゆうの店を訪れたことから、アクアリウムを接点にして動き出す人間関係。

 水槽に興味を持ったさおりと仲良くしたいと思うゆう。
 ゆうと仲良くしたいと思いながら素直になれないさおり。
 そんなさおりとバカをやりながら、ゆうをいじって遊ぶよしあき。
 そして次第によしあきが気になってくるゆうと、二人の関係を気にするさおり。

 ピュアな恋の始まり……の、その始まりといった感じの繊細でちょっとやるせない三角関係。
 ゆうとその親友二人のグループと、さおりとよしあきたちのグループのエピソードを交差させる形でこの小さな恋と変わり始める人間関係を描く青春ストーリー。

 不器用ながら一生懸命な働きかけで人間関係を動かしていくゆう。
 戸惑いながらも心の垣根を取り払っていくさおり。
 そんな二人の間で無自覚に波紋を投げかけるよしあき。
 気を遣うゆうと素直じゃないさおり、繊細な二人に対して、異性を全く意識していない闊達なよしあきの言動がまた対象的で。
 この三人の間で絡まっていく想い・人間関係が実に丁寧に描かれます。
 相手の気持ちと自分の気持ちの距離感、人と仲良くなることの不安と喜び、そこを描くエピソードの積み重ねと筆の繊細さが実に素敵。

 そして、そんな繊細な事情の最中にいるゆうを見守り弄る友人かよ・ちほもまた実にいい味を出しているんです。

 アクアリウムについては物語の触媒、といった感じで、二つの異なるグループのキャラたちが交差するきっかけとなるアイテムであるのと同時に、透明感と青春のきらめき、切なさ、そんな作品全体に漂う空気を象徴しています。
 

 二つのグループの話が入れ替わりで語られるので、連載で読んでいた際には、なかなか話の流れが掴みづらくはあったのですが、単行本の形にまとまってみると、これは実に丁寧かつ繊細にキャラとその心の動きが描かれた作品であることだなあ、と感嘆しきり。
 キャラ立たせ方とか描写も巧みで実に可愛らしい。巻頭描き下ろしの、たい焼きを頭から頬張るかよを見て、きゅっと目をつぶるゆう、のシーン(でもその後ゆうもたい焼きを頬張る)とか、もう、可愛くって、性格をよく表していて大好きで大好きで大好き。

 ともあれ。
 ほろ苦く、かすかに甘酸っぱい、この胸がキュッと締め付けられる切なくなる感じは本物。
 連載読者はもちろん、未読の方や『きらら』系はあまり、という方には是非ともお勧めしたい一冊。是非に。

アクアリウム (1) (まんがタイムKRコミックス)アクアリウム (1) (まんがタイムKRコミックス)
(2010/09/27)
博(ひろ)

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猫になって見直す人生の温かみ。『ハッピーエンドではじめよう』1巻

 死んだ後に与えられた、猫になって生きる1週間。
 次の命に生まれ変わる前に、そんなちょっとした時間をもらった人たちのそれぞれの物語。

 登場人物たちは皆、ちょっとした後悔や未練、そんなものを抱えつつ、「猫」という今までとは異なる視点・世界から自分の人生を見つめ直します。
 そこで初めて見えてきたことから、ある人は気持ちに整理をつけ、ある人は反省して次の人生の糧とし、またある人は関わった人への感謝を新たにして。

 人の「死」を描きながらも、そこに暗さや悲しさはあまりなく、次の一歩を踏み出すため、今までを振り返る一時の休憩、といった風。

 肩肘張った人生も、傍目にはダメっぽい人生も、大変そうだった人生も。
 全部がかけがえのないものであった、次につながるものであるという祝福。

 次の命というものがあるのか、死んじゃったら、実際はどうであるかは知れないものの、こうであったら素敵だな、と感じる温かさに満ちています。

ハッピーエンドではじめよう 1 (まんがタイムコミックス)ハッピーエンドではじめよう 1 (まんがタイムコミックス)
(2010/09/07)
本山 理咲

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そう、薬剤師さんは魔女だったのです。『くすりのマジョラム』1巻

 馬放調剤薬局で働く薬剤師の馬放ラムさん(26)は見た目はまるで小学生のちびっ子で、魔女。
 魔法の薬も作れるよ! というわけで薬局とその周辺で起る出来事を描く魔女っ娘薬剤師4コマ。

 普通の薬では解決出来ないお悩みや事件をラムさんのお薬で解決。でも魔法といっても派手なモンでもないし、色々と万能でもないのでなかなか大変なのですよ、という。

 きらら系で魔女っ娘、とか言ってしまうと何だかキャイキャイしたものを想像されるかもしれませんが、魔法の薬の効能を各エピソードの軸に据えて、そこでキャラの個性を絡ませて、と地に足が付いた大人しめのトーンの作品。

 見た目小学生でも中身はしっかり26歳のラムさんと、背の高いグラマーな双子の妹のユキさんの対比や、お客さんとして来る小学生たちとラムさんとのやりとり、先生方との関係など、キャラを立てつつ各キャラやエピソードに繋がりを持たせた非常に丁寧な話作りに好感度大。

 しかしまあ、外見がちびっ子だからといって、小学生男子との青い恋愛展開を絡ませてくる辺りは業の深さを感じないでもありません。アダルティなネタが時折挟まれるのと合わせて実に鈴城氏の作品らしいなあ、と。
 先生との関連でも仄かなラブスメルがあってそこら辺の恋愛多角形の今後も楽しみなところ。

くすりのマジョラム (1) (まんがタイムKRコミックス)くすりのマジョラム (1) (まんがタイムKRコミックス)
(2010/07/27)
鈴城 芹

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彼女の妹さんはかわいい愛の仲介人。『ポンチョ。』1巻

 社会人の広志さんと大学生のななみさんは恋人同士。
 仕事やバイトの関係でタイミングが悪くて逢えないことが多い二人ですが、その逢えない時間はななみさんの妹・ポンちゃん(8歳)がしっかりと繋いでくれるのです。

 ななみさん不在の時に出会った広志さんとポンちゃん。ななみさんに逢えないさみしさやガッカリ感も、ポンちゃんの元気さがあっさりと埋めてくれます。ああ、ポンちゃん、実に愛らしい。

 逢えないために直接伝えられない広志さんと、ななみさんの互いの「好き」の気持ち。
 それを間に立ったポンちゃんが、いっぱいに増幅してきらきらにして届けるのです。本人に自覚は無いのだろうけれど、実に元気で可愛らしい愛のメッセンジャーとなっています。

 ポンちゃんはポンちゃんで、ななみさんは勿論、広志さんも好きなのがひしひしと伝わってきて、広志さんとななみさんが結婚したら、ポンちゃん含めてきっとみんな幸せになるだろうなあ、という予感いっぱい。
 何かもう歳の離れた兄妹、というか父娘、みたいな感じにもなっていて微笑ましいですけれども。

 ポンちゃんの明るさ、元気さ、天真爛漫さに振り回される広志さんを見つつも、なんだかしあわせ感いっぱいになれます。

ポンチョ。 1 (まんがタイムコミックス)ポンチョ。 1 (まんがタイムコミックス)
(2010/07/07)
高嶋 ひろみ

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うざい! つれない! 面白い! 『ふたりぽっぽ』1巻

 幼なじみの黒坂こばと(黒ぽっぽ)と白井くるり(白ぽっぽ)の女の子二人。こばとの事が大好きなくるりですが、その想いは一方通行気味。
 こばとが好きで好きで好きで好きで仕方ないくるりが大変にウザい。――のですけれども、かわいい。実に。
 いつもべったりとくっついてこようとするくるりを邪険にするこばとですが、たまにふと離れるとそれはそれで寂しいこばと。思わずニヤニヤしちゃう、微笑ましい関係じゃあありませんか!
 腐れ縁のようでもあり、熟年夫婦のようでもあり、そしてまるで少年と年上のお姉さんの恋人同士のようでもあり。過剰なべったり感も、ドライなあしらいも、全て「幼なじみ」という近い距離と長い時間が育んだ上で成り立つ素敵な関係。

 こばとは運動面はそれなりに良い性能なのに、感性とか頭とかがちょっと残念な感じ。くるりは頭にこばとの事しかないちょっとアレな感じですが成績優秀でスペック高め。
 ふたりの関係性の強弱では「こばと>くるり」なのですが、スペック面では「くるり>こばと」となって、ときどき優位性が逆転するのもまた可笑しくあります。

 そんな黒・白ぽっぽの共通の友人であるもーちゃん。ちょっと黒いところのある彼女の性格と観察眼が、的確に両ぽっぽの行動を分析し、また良い具合に波を起こしてくれてアクセントとなっております。

 ああ、息の合った漫才を見ているような勢いのあるギャグが愉快な、でも両ぽっぽの関係にどこかふんわりとした優しさもある素敵な作品です。

ふたりぽっぽ 1 (まんがタイムコミックス)ふたりぽっぽ 1 (まんがタイムコミックス)
(2010/07/07)
山口 舞子

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出会いは妙? でも今の絆は本物。『一緒にかえろう』1巻

 小学生4年生の夏休みに出会いと別れを経験した春と詩緒。春にとっては初恋の人となった詩緒と高校生になって再会を果たしたが、実は詩緒は女の子だったのでした――。

 ちょっとがさつだけれど明るい春と、りりしく見えるけれど本当は泣き虫の詩緒。勘違いの出会いから始まった二人の友情の物語。
 
 人と付き合うことが下手で、クラスメイトの前ではポーカーフェイスを保ちつつも、春の前では不安で泣いてばかりの詩緒。
 ともすれば立ち止まりそうになる彼女を、過去の思い出と「今」を総動員して時に励まし、時に叱咤し向かい合う春。
 一緒になって本気で悩み、泣き、笑いあう二人をものすごく丁寧に描く筆から、二人の気持ちの動きと絆の強さがひしひしと伝わってきます。

 他の友達との嫉妬めいた感情の行き違い、意地悪なクラスメイトの出現などを経験しながら、春と一緒に、少しずつ前に進んでいく詩緒。その不安と前に進む喜びがまるで我がことのように感じられる丁寧な描写。実に巧いなあ……。
 明るい春のキャラが笑いを起こしつつ、でも友達と向き合う姿の真摯さと、ちょっと照れくさいまでにストレートな感情表現でぎゅっとハートを掴んでくる。それによってほぐれていく詩緒の表情がまた破壊力が高くて……。ああもう。

 春と詩緒、それぞれを気にする男子生徒の存在もありラヴな予感も出てきたり、仲良くなった真名と、意地悪な杉山の存在など、クラスメイトも含めたコミュニティの中でこれから二人の関係がどうなっていくかが楽しみ。

 始まりは勘違いの初恋だったけれど、一緒にいる時間で培われた絆は本物。心に沁みる女の子同士の「絆」の物語であります。

一緒にかえろう 1 (まんがタイムコミックス)一緒にかえろう 1 (まんがタイムコミックス)
(2010/05/07)
矢直 ちなみ

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奇妙な住人たちとの優しい物語――『境界線上のリンボ』1巻

 人とエルフの間に生まれ、その両種族から疎まれてきた少女・フゥ。故郷を離れてたどり着いた先は、人外の住人達が暮らす、異世界との境界の街「リンボ」。
 奇妙な住人達が暮らす奇妙な街で、フゥと住人たちとの日々の交流を描く、ファンタジー4コマ。

 マイノリティな種族の人々が、それぞれに何らかの事情を抱えつつも自分らしい生き方をすることができている街、リンボ。人々との触れ合いや、不思議な物事との出会いを通じ、ちょっとづつ大切なものを得て行くフゥ、そしてそれぞれの生き方をする人々が優しい視線で描かれていて、読んでいてじんわりと暖かな気持ちになってきます。
 魔法や、魔法を応用した魔導技術が生きている世界感も素朴に、しかししっかりと魅力的に描かれていて、物語を包む柔らかな空気を作りだしております。

 「きららキャラット」掲載らしからぬ――というと語弊があるかも知れませんが、はっきりと独特の物語世界を作りだしている作品。是非この魅力的な世界とキャラクターたちの暮らしを見ていただきたいな、と。

 でも、「リンボ」(辺獄)というストレートな街の名前から、実はこれ、死後の物語なんではあるまいか、と思って見てしまうと微妙に作品の陰が強くなってきますが、これはちょっと穿ちすぎですかね。

境界線上のリンボ

境界線上のリンボ (1) (まんがタイムKRコミックス)境界線上のリンボ (1) (まんがタイムKRコミックス)
(2010/03/27)
鳥取砂丘

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テーマ : オススメ漫画
ジャンル : 本・雑誌

細部にこそ神は宿る――『少女素数』1巻

「かわいい屋さん」営業中。

 ――思わず唸らされる素晴らしい惹句であります。
 本作はそんな少女の「かわいさ」がこれでもか! と詰まった作品。

 中学校に入学したばかりのハーフの双子少女、あんずとすみれ。彼女たちが慕う「お兄ちゃん」の側での生活を通じて、二人の「少女」の時間を描き出します。

 「かわいい」がたくさん詰まっているのは勿論なのですが、細かい描写から「少女性」の追求が、ちょっと凄いのですよ。

 体つきや服装、言葉遣いといった部分は勿論のこと。
 たとえば、顔を近づけたり、という女の子同士の物理的距離。表情の変わるタイミング。親しい年上の「お兄ちゃん」と同年代の男子ぱっクンとの、男性に対する距離の置き方の違い。
 などなど、本当に何でもないシーンの端々から圧倒的な説得力を以て立ち上る少女性の数々。

 それらが、あんずとすみれという顔は似ていても性格が異なる二卵性の双子が、一つのことにそれぞれ差違のある反応をすることで一層際立つという、恐ろしいまでの完璧さ。
 ふにゃっとした笑顔のあんず、ちょっと大人なすみれ。似て非なる二人が凄い近い距離で見せる対比。
 一つの究極の「少女の時間」がここに結晶していると言っても過言ではありますまい。

 甘えたり、恥ずかしがったり、怒ってみたり、大人びてみたり、落ち込んだみたり、でもやっぱり基本はたのしく笑っていたり。
 めまぐるしく変わる表情の中に詰まった、人生のほんの一時しか存在しない、きらきらしい理想の「少女」の時間を活写する筆の鋭さに見とれるとともに、空恐ろしさを覚えずにはおれません。いや、ちょっと本当に凄いですよコレ。

少女素数

少女素数 (1) (まんがタイムKRコミックス フォワードシリーズ)少女素数 (1) (まんがタイムKRコミックス フォワードシリーズ)
(2010/03/12)
長月 みそか

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テーマ : オススメ漫画
ジャンル : 本・雑誌

ゆるいけど感覚は鋭いのかも知れない『ゆゆ式』2巻

 うーん、やはり作者は天才なのではなかろうか。
 相変わらず感覚的なネタがすごい&かわいい&おもしろい第2巻。

 たぶん、人によっては「可愛いけど……何?」という感覚に陥る作品だと思うのです。

 例えば、97頁。

「えっと 木曜ってそんな感じしないー?
 それとポテトって感じ」
「……でも ポテトは土曜日ってことも……」


 あー、全然わかんないけど何か分かるような感じがするこの大変に感覚的なやりとり。理屈とか一切抜きのふわふわとした感覚的な話題に興じる女の子達がかわいいやら面白いやら。
 個人的な感覚の話題が仲良し3人組の間で非常にビミョーなバランスの上で通じている(そして時に通じない)、そしてそれが感覚的であるゆえに時に明後日の方向にすっ飛んでいくコミュニケーションのふわふわ加減を、そのやわらかさを保ったまま漫画にしてしまえるセンスは凄いな、と。この三上氏のセンスに大きな拍手を送りたいと思うのです。

ゆゆ式2

ゆゆ式 (2) (まんがタイムKRコミックス)ゆゆ式 (2) (まんがタイムKRコミックス)
(2010/02/27)
三上 小又

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テーマ : オススメ漫画
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