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小学生の文具店細腕繁盛記『夕焼けロケットペンシル』1巻

 働かない父親に代わり、実家の文房具店を切り盛りすることになった小学生のサトミ。
 お店に閑古鳥は鳴いているし、ノウハウも無いけれど、一生懸命に頑張るのでした。お母さんとの思い出の「ロケットペンシル」を首から下げて。

 お店の経営のあれやこれやは大変ではありますが、母親が帰ってくることを信じて、家族の思い出の店を存続させようという純粋で強い意思と、それを行動に表すサトミの芯の強さ・健気さには心をギュッと掴まれます。
 そんな彼女を頼ってやってくるお客さんが増え、その人達との交流がサトミを支えて、暖かな人の輪が広がって、と彼女の頑張りが目に見える形で報われていくのが素敵。

 にしても、娘がこんなに頑張っているのにひたすら遊び呆けているお父さんがヒドい。
 ひとでなし、というのではなくてもう完全にオタクなニートで、過去にあった何かが彼をこうしてしまっているのではありますが――その辺り、お父さん・お母さんの過去の話が気になるところ。

 そしてお客さんである漫画家のお兄さんに対するサトミのまさに「初恋」というべき淡い恋愛感情。
 細かいエピソードを積み重ねた上でそれが芽生える様を丁寧に描き、大変に切ない感じでグッと来ますが、何せ歳の差が大きいので、このサトミの想いがどうなってしまうのかも実に気になります。

 サトミの頑張りで少しずつ息を吹き返し始めた文房具店。そこに集う人々のドラマとともに注目です。

夕焼けロケットペンシル 1 (MFコミックス フラッパーシリーズ)夕焼けロケットペンシル 1 (MFコミックス フラッパーシリーズ)
(2010/09/22)
あさの ゆきこ

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妄想少女がかわいらしくてたまらない! 『つるた部長はいつも寝不足』1巻

 美術部の部長を務めるつるたさんは、妄想が暴走しがちな女の子。
ふとしたきっかけで妄想スイッチがオンになると、周囲が見えなくなってちょっとHな妄想にぷくぷくと沈んでしまうのでありました。
 そんなつるた部長の文化系の青春を描く妄想ラブコメ。

 ちょっとしたきっかけで現実と妄想がするりと繋がってしまうつるた部長。ベタなんだけれども妙にエロティックな妄想世界を勝手に作り上げてしまって、赤面するやらろたえやら。
 その姿がもうおかしくて、そして、かわいらしくてかわいらしくて……! つるた部長が赤面してわたわたしている姿だけで軽くご飯が3合は食えます。

 素朴で純情、垢抜けていないつるた部長が、内面にはエッチな妄想の種を山ほどため込んでいる、それがもうたまりません。
 妄想トリガーがベタなのも、妄想のシチュエーションもベタベタなのも、逆につるた部長の純情っぷりを裏打ちしているのです。
 恋愛とかHなことに興味はあるんだけれど、知識や実体験が全く伴っていない、というつるた部長のキャラクターが、彼女のHな妄想から逆説的に描写されているのが実に巧い。彼女が妄想に沈むたびに、より一層「ああ、この子はかわいらしい、良い娘だなあ」と読者は再確認することに。読んでいてニヤけてしまうこと必定。

 気になる後輩の瀬戸君との関係を軸に、現実と妄想とが溶け合いながら展開していく二人の関係。現実の奥手っぷりと妄想の激しさのギャップが、ほほえましさとかわいらしさとニヤニヤ度を、ともに高い水準に維持しております。ああ、もう読んでいると絶対ににやけます。
 つるた部長は今年登場したヒロインの中で一番かわいらしいかもしれない。本気で。
 文化系ヒロインが好きな人は読まなければ損! そうでなくてもつるた部長の可愛さに思いきり悶えて欲しい一冊。

つるた部長はいつも寝不足 1 (MFコミックス) (MFコミックス フラッパーシリーズ)つるた部長はいつも寝不足 1 (MFコミックス) (MFコミックス フラッパーシリーズ)
(2010/06/23)
須河篤志

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こんな風体のヒロイン見たことない。『ガスマスクガール』1巻

 頭部に袋がかぶせられた首無し死体が次々と発見される「袋人間事件」。その事件の犯人とされるガスマスクを被った少女「マスクさん」。その「マスクさん」を偶然目撃した少年は、正体が同級生であったことを知り、彼女を尾行するが――。


 連続首無し殺人事件、しかも死体に奇妙な装飾が施されていて、という猟奇事件と、そこに絡む怪人の存在。
 マスクさんの正体と事件の謎を追うミステリ的な展開かと思いきや、その事件には超常の存在が関与していて一気に異能力バトル展開に。

 普段はちょっとおっとりしすぎな美少女が、「ガスマスクガール」となると、その細身でガスボンベをガンガン振り回し、爆発させる様は、普段の姿とのギャップとビジュアルの異様さもあって強いインパクトが。独特の画風もそれに拍車を掛けております。
 とにかくそのビジュアル面の意外さだけでも1巻分を読ませる牽引力はあります。
 力の有無はともかくとして一人の男としてヒロインを守らねば、的な主人公の立ち位置は王道と言えば王道なので、その絵面の印象がやはり強烈な作品。

 袋男の存在、それにかかるガスマスクガール達能力者の秘密、物語を牽引する謎はいくつか撒かれているので、それが2巻以降でどう紐解かれるかが評価の鍵となりそう。

ガスマスクガール 1 (MFコミックス アライブシリーズ)ガスマスクガール 1 (MFコミックス アライブシリーズ)
(2010/05/22)
御影 石材

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田舎でゆるゆる、でもキャラの立った笑いが。『のんのんびより』1巻

 小学1年生から中学3年生まで、5人の生徒と先生1人の田舎の分校。そこでのゆるゆるとした日常をたっぷりの笑いを込めて描くド田舎コメディ。

 田舎を舞台としていても、ノスタルジーや自然や人情の濃さなどが前面に出ているのではなく、所謂田舎的なおおらかさというかテキトー加減の中で、可愛らしくキャラが立った女の子たちのやりとりの妙が楽しい作品。

 田植えとか、いかにも田舎なイベントを挟みつつも、基本的には取り立てて特別な事は無い平穏な日々。でもそのなんもない中で、個性を発揮しながらゆるゆると遊び回るキャラクターたちが面白かわいいったらありゃしない。
 思わずぷっと噴き出してしまう言動多数で、何だか幸せです。

のんのんびより 1 (MFコミックス)のんのんびより 1 (MFコミックス)
(2010/03/23)
あっと

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テーマ : オススメ漫画
ジャンル : 本・雑誌

遠くて近い「隣人たち」と紡ぐ恋愛――『恋愛遊星』

 異星人と交流を持つようになり共生が進んだ地球を舞台に、地球人と異星人との恋を描くSF系ラブストーリー集。

 生き方や姿形は地球人に近くても、地球人とは異なるシステムを生命の中に組み込んでいる異星人。
 初々しい恋愛を丁寧に描きながら、異星人のシステムをその恋愛の鍵(時にスパイス)として機能させているのが大変にお見事。爽やかな「等身大の恋の物語」でありつつも、物語世界の大きさを感じさせるような深い余韻を与えています。

 ちょっと変わったキャラクターたちが懸命に、そして丁寧に紡いでいく小さな恋の物語の数々。異星人のシステムを受け入れて、それが綺麗な恋愛に結晶化していくのが実に良いなあ、と。各エピソードが微妙に関連しあっているその塩梅もまた心憎いったらありゃしない。

 何だか抽象的な事ばかり書きましたが、大変に素敵な一冊です。

恋愛遊星

恋愛遊星 (MFコミックス アライブシリーズ)恋愛遊星 (MFコミックス アライブシリーズ)
(2009/12/22)
倉橋 ユウス

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歪んでいるのに綺麗なラブ&バトル――『断裁分離のクライムエッジ』1巻

 本作は、か弱いお姫さまと、彼女を守る騎士役の素敵なボーイミーツガール、そして彼らが巻き込まれていく戦いのお話なのです。

 ――なのですが、それを彩る設定が、ダークで変態的な道具立てに拠っているのが刺激的で妖しい魅力を醸しております。

 殺人鬼の子孫の少年少女が手にする「殺害遺品(キリンググッズ)」という、殺人者に縁のある呪いのアイテム。その呪いの鍵となるヒロイン、彼女を巡って「殺害遺品」のバトルゲームが幕を開ける、という。

 揃いも揃って、どこか病的な、何らかの欠落を抱えた変態的なキャラたちに、ダークな来歴を持ったアイテム。そしてそれらがぶつかる結構エグいバトル。

 にも関わらず物語の真ん中を貫くのは、主人公とヒロインの間でちょっとくすぐったいような純なラブであるという。むしろ物語自体は明るいという。

 このアンバランスで倒錯した感覚は素敵だなあ、と。世界の物差しがそのもの歪んでいるかのような。歪んでいるのにかわいいキャラ達が大変魅力的であります。

断裁分離のクライムエッジ 1 (MFコミックス アライブシリーズ)断裁分離のクライムエッジ 1 (MFコミックス アライブシリーズ)
(2009/11/21)
緋鍵 龍彦

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Author:棘叢庵主人
棘叢庵主人凡鳥でございます。
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