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イラッとくる程おもしろい『カッコカワイイ宣言』1巻

『女に惚れさす名言集』の地獄のミサワ氏、初のコミックス。
 いやもう、知っている人には説明不要、知らない人にはまあ一回見てみれば分かる、という感じの地獄のミサワ氏。

 その風貌含め、絶妙にイラッとくるキャラたちが次々と繰り出すうざいネタの数々。

「うぜぇ……でも笑っちゃう……!」

 的なクセになる笑い。

 誰にも真似できないこの芸風、は間違いなく一種の天才。
 言葉で説明するのは無粋……というか私の力ではこの作品の独特の空気を文章化できないので、表紙のかおちゃんにイラっとした人は、とりあえずみんな読むと良いと思います。

 そして地獄のミサワ氏のインタビューも相当スゴイので是非読むと良いと思います。

カッコカワイイ宣言! 1 (ジャンプコミックス)カッコカワイイ宣言! 1 (ジャンプコミックス)
(2010/10/04)
地獄のミサワ

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お転婆月の姫流離譚『月華美刃』1巻

『TISTA』の遠藤達哉氏が放つ新作は「かぐや姫」をモチーフにしたSF活劇であり、そして王たる運命を背負った少女のビルドゥングスロマンでもあり。

 側近たちも手を焼くお転婆姫の日常から、人々に慕われる「銀后」たる母の病、戴冠式でのテロ、そして「穢星」への逃避行――とジェットコースターのような怒涛の展開の中に、権力争いに絡んだ謀略、側近の忠義、母子の絆、人の上に立つものの責任と覚悟――といったドラマをギュッと濃縮して魅せに魅せる第1話。
 もう、この1話でグイグイと話に引き込まれました。すごい作品が始まったぞ、と。

 お転婆ではあっても世間を知らなかったカグヤが穢星で必死に生きる人々の姿を実際に目にし、また政敵の刺客との戦い、そして彼女を輔けてくれる人々と出会い、いかに成長していくか。

 しかしその道には常に、優しくも厳しい母であり、同時に民に慕われる理想的な施政者「銀后」であったフジヤの、目標とすべき大きく暖かな背中が見えているのですから、以下に険しかろうと道を違えないであろう確信と清涼感があります。

 ドラマ的にはかなりハードなことが起こっておりますが、元気(でちょっとおバカ)なカグヤのキャラと、ポップな描写でとっつきやすいのも素敵です。
 カグヤを追って現れる刺客が「求魂者」(きゅうこんしゃ)とか、そういうセンスもシャレが効いていてまた素敵。

 読まなきゃ損、のレベルでお勧めしたい一作です。

月華美刃 1 (ジャンプコミックス)月華美刃 1 (ジャンプコミックス)
(2010/09/03)
遠藤 達哉

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読んでいると父性愛に目覚めそう――『怪獣のテイル』1巻

 平凡な青年・マサキの前に、宇宙から落ちてきたタマゴ。そこから生まれたしっぽの生えた少女は、マサキを「おとーさん」と慕うのでした。「テイル」と名付けられた怪獣の娘と、即席おとーさんの奮闘の日々。

 とは言っても、作者は『今夜のシコルスキー』・『文化部をいくつか』の、あのF4U氏なので、ただの美しい親子モノになろうはずもなく、どっか一本ネジがブッ飛んだような独特なノリが展開。

 それでも、引き籠もり系のダメ人間だったのに父性愛に目覚めて奮闘するマサキと、とても素直でパパ大好きなテイル、と中心となる二人は至極真っ当な親子ノリ。
 特にテイルは真っ当に素直でかわいらしすぎて、読んでいるこちらまで父性愛に目覚めそうです。
 その二人がしっかりしている分、分妙なノリは脇役がふんだんに受け持つことに。喫茶店のお姉さん然り、両親然り、お金持ちのお嬢様然り。

 その変な隣人たちと、不慣れながらも一生懸命なおとーさんとに囲まれて、ありのまま世界を受け入れてすくすくと育っていくテイル。見るモノ全てに新鮮で素直な反応を見せるテイルががとにかくいとおしい。

 「すくすく」という言葉が気持ち良くぴったりハマるテイルの育ちぶりに、おとーさんならずとも眼を細めること間違いなし!

怪獣のテイル 1 (ヤングジャンプコミックス)怪獣のテイル 1 (ヤングジャンプコミックス)
(2010/05/19)
F4U

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原点探訪―『イエスタデイをうたってEX』

 「イエスタデイをうたって」番外短編がまとめて読めるのは嬉しい、カラー稿やインタビューに見るものはある、同人誌掲載初期作品が読めるのも嬉しい――しかし、まあ、何と申しましょうか、今のタイミングで出すべき本か、これで1冊にしちゃうってアリなんか、とか考えてしまうと……うーん。

「イエスタデイ」関連短編は後に出る巻に一緒に収録したら良いだろうし、初期作品集というなら版権的に問題ない同人オリジナルをきちんと集めて1冊にして欲しかった気もするし、何よりもこのページ数で、800円はちと高いですよやはり。同人誌をプレミア価格で買ったりするよりは安いですけど。でも。

 副題は「原点を訪ねて 冬目景初期作品集」。今、読者は原点よりも結末を求めているんじゃないかな、と。
 本体が停滞しているのに原点探訪に誘われるのはどうにも複雑な気分であります。まあ、書籍扱いで出てる辺り、版元の都合があるのでしょうが。

 いやまあ、でも、ファンなら買いの一冊なのですが。
 そしてファンだけに買わざるを得ないのがまた難儀なことで。

イエスタデイをうたってEX~原点を訪ねて 冬目景 初期短編集~イエスタデイをうたってEX~原点を訪ねて 冬目景 初期短編集~
(2009/11/20)
冬目 景

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棘叢庵主人凡鳥でございます。
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