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鳥が運ぶ女の子たちのハート。『でんしょ!』

 我々の世界に似ているけれど、ケータイが無くて「でんしょ」という鳩で人の言葉を伝え合う世界。
 そのでんしょたちを司る鳥神さまと、一人の女の子の出会いから始まるトラブルとときめきいっぱいの物語。

 ネコが天敵のでんしょと鳥神さま。
 ネコが好きで好きで仕方のないヒロインの聖鳩(みはと)。
 何だか合わなそうなこの二人が、インフラトラブルを発端として一緒に暮らすことに。

 へかとんさんの描く女の女の子は、とにかくキュート。そのキュートでピュアな娘さんたちが、女の子同士のきゅんきゅんきちゃう恋心を持て余しながらぺったりくっつき合っている描写は激甘に可愛らしい。ぱんつとかお風呂とかよく出てきてもなんかもうとにかく可愛い。みんなちょっと

 人々の心を鳥が媒する、というちょっとファンタジーでリリックな設定と、百合ん百合んな女の子同士の関係のハーモニーが何だかおかしくてかわいくて、思わず頬が緩んじゃう、そんなおはなし。

 鳥神さまのひみつ、とかそういうのが今後語られたりするのかしら。
 甘々な女の子同士の恋にはふぅとうっとりするだけでもよいですが、鳥が想いの伝達手段、という物語映えするこの設定、次巻以降にどう使っていくのかも楽しみ。

でんしょ! 1 (電撃コミックス)でんしょ! 1 (電撃コミックス)
(2010/10/27)
へかとん

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少女とネコマタのほっこり日常『のりタマ』1巻

 築百年にもなるというボロアパートの猫待荘。そこで一緒に暮らすことになった勤労貧乏少女・のりえと、ネコマタのタマ。
 大家のヤコさんらを交えたほのぼのとした日常を、喜怒哀楽たっぷりに描きます。

 というわけで、ひょっとしたら「オタクビーム」名義の方が通りが良いかも知れないオオツカマヒロ氏の初商業コミックス。

 いたずら好きでトラブルメーカーのタマと、前向きで面倒見の良いのりえのコンビ、この二人のやりとりが実にかわいい。
 日常のちょっとしたイベントを二人で共有してエンジョイして、何でもない日常が切り取られて、すごくきらきらしたものに思えるから素敵。
 読んでいて思わずニッコリ、頬が緩んじゃうこのほっこり感がたまりません。

 そんなのりえとタマの微笑ましい日常も良いですが、「猫待荘」という舞台をめぐる物語がちょっとずつ見えてくる辺りも、じんわりと読ませる構成で巧みであります。

 派手ではないけれど、滋味のある、あったかなエピソード。それを紡ぐしっかりと「活きた」キャラたち。
 いいなあ。これはすごくいい作品ですよ。

のりタマ 1 (電撃コミックス)のりタマ 1 (電撃コミックス)
(2010/09/27)
オオツカ マヒロ

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たぬきモフモフ『タヌキでポン!』

 ひとり暮らしを始めた女の子の許にやってきたタヌキの娘。
メイドさんに化けられるタヌキとの、かわいくてちょっと変わった同棲生活のはじまり、はじまり。

 メイドに化ける、といってもちんちくりんのちっちゃいの。おまけに家事は一切できない上に微妙にアホの子(人間社会に無知というべきか)。

 むしろご主人様は動物好きなので、メイド形態の時はぞんざいに扱って、タヌキに戻るとダダ甘にモフりまくるというツンデレモード。
 タヌキの方はメイドモードの時は役に立たないクセに、健気にご主人様大好きオーラを発揮し、タヌキに戻ると本当にタヌキ。言葉も喋れなくなって習性も本物のソレに。
 この微妙に噛み合わない両者のニーズの齟齬が可笑しくて微笑ましくて。

 でも、ご主人様はメイド姿のタヌキを邪険にしつつも、なんだかんだで気に掛けていて、素直になれない大切な同居人、といった風でその辺の機微でもしっとりと読ませる部分もあり。
 うるさがったり、ケンカしたり、でもやっぱり仲良かったり。本当に二人は良いパートナーだなあ。

 そして、リアルな姿で描かれるタヌキ状態のタヌキはもう本当にかわいい。ご主人様じゃなくてもモフりたおしたくなります。うおぉ。

 巻数表記は無いものの、「つづく」の文字あり。
「電撃マ王」で4P連載、4年で単行本1冊だからナー。気長に次を待っています。後半から登場してきた「おじさん」タヌキのウザったさもまた可笑しくて素敵。
 ああ、タヌキってマスコット性が高くて本当に素敵。

■同じくしおやてるこ氏の作品『たまりば』1巻の感想

タヌキでポン! (電撃コミックス)タヌキでポン! (電撃コミックス)
(2010/06/26)
しおや てるこ

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うさくん大好き! 『うさくんの脳みそやわらかい』

「電撃大王」掲載されたショートギャグを中心に集めた作品集。
中心になるのはゲーム会社を舞台に、エッジすぎるネタに一点突破したしょむないゲームを開発した社員とそれをプレイする社長を描いたシリーズと、田舎で初めての同人活動に勤しむフェチい性癖を持った女の子二人の話。これの他に単発のお話がいくつか。

ボケをかますキャラに、律儀にツッコミを入れ続けるキャラという綺麗な漫才的図式を描きつつも、そのボケの度合いが常人では計れないぶっ飛んだ発想&変態っぷりが面白さを加速。しかもかわいいキャラが平然とそんなネタを平然とやっているモノだから倍率ドン、さらに倍! 的な。
 しかしまぁ、うさくん作品のツッコミキャラはきっと疲れるだろうなァ、と思うのです。
 ボケの変態っぷりと、ツッコミの正常ぶりにキュンとしちゃう。

しかし、うさくん氏ほど作家としてのキャラクターが読者に愛されている人がいるだろうか。
冒頭カラーの「うさくん禁止」だけでもファンはニコニコしてしまうことでしょう。

来月に出る『マコちゃん絵日記』2巻も楽しみ。

うさくんの脳みそやわらかい (DCEX) (電撃コミックス EX 138-1)うさくんの脳みそやわらかい (DCEX) (電撃コミックス EX 138-1)
(2010/05/27)
うさくん

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淫靡な関係から一転、隠微な恋の攻防戦へ――『放課後プレイ2』

 帯にも書かれているように、2巻ではなく「2」。
 続きものではなく、主役を「彼女」と「彼氏」から、眼鏡でそばかすの「先輩」とちょっと不真面目な「後輩」に変えて綴られる二人のお話。

 幽霊部員だけで実質的な部員は二人のみの漫研。二人きりの部室で、真面目に漫画を描き続ける先輩に、完全にタメ口調でゲームのマニアックな話題を振る後輩、という図式でエピソードは進行。

 何気ない風を装いつつ、互いに興味がある共通の話題をひたすらに振り続け、気を惹こうとし、また脈があるかどうかを仄探るこの間接的なアタック。
 ……個人的に何だかとてもズキズキ来るモノがありますが――。ああもう。

 明らかに意識しているのだけれど、それを趣味の話に紛らせて己の恋愛臭気を巧みに消す(少なくとも消した形にはなっている)後輩の果敢なアタックと、それを受け入れつつ、相手の気持ちと自分の覚悟を計り続ける奥手(或いは臆病)な先輩。ときどき大きく踏み込みがあったりドキリとしますが、実に、実にもどかしく、切ない。

 「彼氏と彼女」というある程度の仲になっている二人が次のステップへ進む際のドキドキを、ヤるやヤらざるやのギリギリのラインを、フェティッシュな描写で淫靡な空気を纏わせて描いた前作。
 それに対し、今作は気になる存在から「恋人」の関係になるための静かな攻防戦・隠微な反応の探り合いを描いており、淫靡な空気はだいぶ影を潜めて、もどかしく時に痛々しい、かなり「生」な恋愛の駆け引きが主となっております。

 とはいえ、先輩の赤面した様子、視線のさまよわせ方、指先の動きなど、大変にフェティッシュでエロスの影がちらついているのは間違い無いのですが。

電撃4コマ コレクション 放課後プレイ2 (電撃コミックス EX 電撃4コマコレクション)電撃4コマ コレクション 放課後プレイ2 (電撃コミックス EX 電撃4コマコレクション)
(2010/05/27)
黒咲練導

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山猫憑きの少女との不思議な触れ合い――『やまンこ!』1巻

 声に出して読みたいタイトル――ではなくて「山猫」の訛りであり、また「山の子」。
 田舎から出てきた少女・音々子は「山猫憑き」の血筋。吃驚したり感情が高ぶったりすると耳と尻尾が出てしまうので、それを隠し通すのは難儀でありまして――。

 「山猫憑き」といっても憑き物筋の差別とか、憑物の成り立ちの暗い話とか、そういうのは一切無くて、猫耳と尻尾が生えちゃってちょっと身体能力が上がって、勘が鋭くなるよ! でも普通の生活でバレちゃったらちょっと困るよね! というイージーなノリのお話。

 黒髪のロングでツリ目、ちょっと気が強げで、いかにもしっかりしてそうな造形の音々子ですが、意外と感情的で耳や尻尾をぴょこぴょこ出してしまって、それで慌てるのが何だかとても可愛らしい。
 その音々子の山猫憑きの現象を、体に触れる鎮めることができる引っ込み思案の長身少女・眞琴がいるので、耳と尻尾が出ちゃった音々子は彼女をぎゅっとします。これで物語の必然として女の子同士が頻繁に密着しているって寸法さ! そうか、これは百合漫画だったのか――というくらいに、頻繁に密着しております。というか、物語的にもそういう方向かも。

 その他に、天然系ロリっ子・千実がこの世ならざるモノを見ることができる目を持っていたり、不思議要素はありつつも、基本はやっぱり女の子たちのちょっとイイ話な交流の物語。あまり難しいことは言わず、女の子同士がぺたぺたしてる様を「いいなあ」と見れる漫画であります。

 放尿シーンとか、さらしに締め込みとか、ボーボー……じゃないと思う、とかさり気なくマニアックな描写をはさみ込んでくるのはポイント高し。

やまンこ!

やまンこ! 1 (電撃コミックス)やまンこ! 1 (電撃コミックス)
(2010/03/27)
雑破 業

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テーマ : オススメ漫画
ジャンル : 本・雑誌

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Author:棘叢庵主人
棘叢庵主人凡鳥でございます。
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