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だったら野球で勝負だ――しかし温泉巻な『白球少女』4巻

 眼鏡で美人の爽やか系ドS、伊久美先輩から野球の勝負を申し込まれ、ようやく野球漫画になるのか!? 
 ――と思いきや、そこは読者の期待通りやっぱり野球漫画にはならず、温泉回に突入。
 登場キャラに実家が温泉宿のキャラがいることの便利さよ。ああ素晴らしい。

 眼福眼福、且つおバカな展開ながらも、実は本気でシリアス路線も進んでいるのかというお父上含め男性陣の暗躍ぶりが不気味でもあり楽しみでもあり。
 
 改めて思うに、女の子は皆個性的でかわいいし、男はバカと変態ばかりで愉快だし、躍動感とメリハリ効いた動きがすんごいし、とやっぱりこの4巻も大変に面白いのでありました。

 4巻には山崎氏のデビュー作であるバイク漫画「WAPPA」も併録。ダイナミックな動きを漫画のコマ割の中で表現するのがやっぱり前から巧かったのだなあ、と。

白球少女4

白球少女 4 (Flex Comix)白球少女 4 (Flex Comix)
(2010/02/11)
山崎 毅宜

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目を大切に

ここしばらく、眼精疲労なのか
目が痛くてモニタ見るのがしんどくて
それでも無理して作業していると頭痛が酷くなって、と
なかなか思うに任せない状況が続いておりまして
更新途絶しておりました。
可能であるならば目玉を取り外して
温泉にでも浸けておきたいようなそんな感じ。

いやまあ、単に忙しくて更新する気力も無かった
という面も無きにしもあらず。

しかしまあ、あれですな。
年は取りたくないものですな。
昔は多少効いた無理が年々利かなくなってくる、という。
機械の体が欲しいですわ。

益体もないことを書きまして。
goood! アフタヌーンのコミックとか色々書くべき作品は
買っているのにすっかり時期を逸してしまった感もあり。
まあ、ゆるゆるやります。

戦争に子宮を供する女達――『WOMBS』1巻

 転送能力駆使する特殊部隊。
 それは妊娠期間中の雌だけが転送能力を持つという生物・ニーバスの体組織を胎内に宿された女だけの部隊。

 地球から遠く離れた移民星で続く第一次移民と第二次移民の戦争の中、その「子宮部隊(ウームズ)」に配属されることになった一人の女性兵士を描く。

 自分の子宮に、正体不明の生物のパーツを宿されて、その力を軍事利用される女性たち、というショッキングな設定。妊婦と戦場、縁遠い要素を密接にくっつけて、しかも説得力があるという。
 兵士として戦うことと自分の子宮に得体の知れないモノを宿すという女性としての葛藤、得体の知れない「ニーバス」の謎と、それを軍事転用する軍隊の秘密、主人公の適正の謎――などなど、ぐいぐいと先に引っ張っていく展開と設定の面白さがあります。

 一兵士として詳細は知らされないまま訓練を重ね、戦争に参加する主人公。その主人公と同等の情報量で物語を辿る読者としてはは、時折垣間見える謎と設定の面白さに目が離せません。

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WOMBS 1 (イッキ コミックス)WOMBS 1 (イッキ コミックス)
(2010/01/29)
白井 弓子

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ちょっと珍しいかも、カーリング漫画 『Sweep!!』1巻


 あんまり無いような気がする「カーリング」を題材とした作品であります。
 しかし、時事ネタとしてオリンピックを目指しちゃうような話ではなくて。

 田舎町にわき出した温泉。しかしその場所が隣町との境界線だったために所有権を巡ってカーリングで勝負をすることに。

「だったらカーリングで勝負だ!」とは斬新すぎる提案ですが、それに巻き込まれた女子高生3人のとんちきっぷりが愉快でもあり、カーリングの奥深さを知って興味を抱いて行くいく様がきちんとスポーツ漫画していたり。

 そもそもカーリングが何なのかすら知らないで提案に乗った女の子達。スポーツであることすら知らず、単なる「床磨き」だと考えていた時点で既に読者の想像の上を行っております。そこからかよ! という。

 世間的にあまり馴染みのない題材に対して、読者に近い(むしろ読者よりも知識レベルが低い)感覚で近づいて行くので分かりすく、安心して女の子達のバカバカしいやりとりを笑って見ていられる楽しさがあり。
 カーリングを知る4人目の加入でスポーツものとしてまっとうに動き始めますが、これから行儀良くスポーツ漫画するのか、妙な味をのこしたまま行くのか、興味深いところ。

 若いくせに「〜だのう」「〜じゃ」というババア口調(広島弁?)主人公・里子が、非常にユニークなキャラとして機能しているので、それこそ併録のデビュー短編のように彼女を主役とした田舎の女の子のちょっと変わった日常、という方面でも読んでみたいなあ、と。

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Sweep!! 1 (バーズコミックス)Sweep!! 1 (バーズコミックス)
(2010/01/23)
小橋 ちず

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素晴らしき哉、甘酸っぱい青春の日々!――『ぽすから』1巻

引っ込み思案で本好きの女の子・門見茜と、明るく元気な千谷白樹。美大を目指す者達が集まる予備校で始まった小さな恋の物語。『腐り姫』のキャラデザで有名な中村哲也氏久々の単行本。

今時珍しい――いや、絶滅危惧種と言っても過言ではない初心で奥手な者同士の、もどかしいまでに純な恋愛。
 お互いに気になっているのに、なかなか距離を縮められないでいる様にやきもきさせられつつも、その甘酸っぱい関係がたまりません。
 本を貸すことから始まるという何とも奥ゆかしい二人の関係のきっかけ。おはよう、の一声をかけるだけでも一大決心、手を繋ぐのなんて歴史的快挙、という実に、実に実に初心い、奥手な二人。
 それだけに、二人の関係が少しでも前進したときの感動は一層鮮やか。些細な一言やふれあいがこんなにもきらきらしい恋愛って、素敵です。

 この小さな恋を大切にしながらほんの少しずつ前身していく二人の様子は、周囲の登場人物の如く興味津々でありからかってみたくなるような、しかし応援してあげたくなるような輝きと暖かさに満ちております。ああ、青春だなあ――!

 未来の可能性を抱えつつも、リミット付きで色々な努力を課せられる受験生という立場。希望と重圧の間で繊細に揺れる若者二人によって紡がれるこの純な恋愛の行く末は暖かく見守ってあげたいですなあ。

ぽすから

ぽすから (1) (まんがタイムKRコミックス)ぽすから (1) (まんがタイムKRコミックス)
(2010/01/27)
中村 哲也

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プロフィール

Author:棘叢庵主人
棘叢庵主人凡鳥でございます。
日々読んだ漫画の感想などを綴っていきます。

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